2015/08/20

オージー・原油のとめどない下落相場について

原油

原油は現在このような状況です。チャートをご覧下さい。
原油対ドル月足
原油対ドル月足
問題はこれは月足だという事です。とんでもない下落ですね。
まもなく、2008年の安値という状況だという事を認識して頂きたいと思います。
とはいえガソリン価格の値下がりが少なすぎると感じるのは私だけでしょうか(笑)。

原油の話をされても取引でない、とお考えであれば
CFDについて調べてみて下さい。取引は出来ます。

さて、原油が重要なラインである42ドルを割れました。
一度はそこで跳ねていましたが、この割れがフェイクでない限りは
その下の目標値2008年の安値付近まで考えなければなりません。
42ドルの安値を押し目にするのであれば、今月の下落は46ドル付近で止まらなければ
おかしいのではないでしょうか。

2008年12月の安値は36.18です。
今回の下落の目標値は36.85と36.42、34.16、29.30と見ています。
最大値としては21.27も算出されてはいます。

原油の価値がなくなるという事は考えにくいので、
10ドルまではさすがに考えられないでしょう。そんなのありですか?(笑)

となると、36.18付近のせめぎ合いやブレイクを試す、または
よく分からない値位置で問答無用に買いが入るという2パターンを
考えておかなければならないと考えています。

何にしても、円安の影響はあるにしてもガソリン代をもう少し下げてくれ
それだけが願いです。
それは冗談ですが、次は関連しているオージードルの話をします。

オージードル

オージードルは原油と相関関係にあると考えています。
次のチャートをご覧下さい。原油の月足にオージードルを重ねたものです。
原油+オージー月足
原油+オージー月足
ラインで重ねてありますが、ご覧頂いてお分かりのように
原油対ドルの値動きはオージードル対米ドルの値動きとことごとくマッチします。
ですよね?

では、この原油の下落とオージードルの下落は何らかの関係があると
考えるのが自然かと思われます。
そのオージードルのチャートを見てみましょう。
オージードル月足
オージードル月足

オージードル週足
オージードル週足
オージードルは目標であった0.72035付近まで到達しました。
この付近の値位置を検証すると、0.71435から0.72757までの間に
ある種目標値と呼ぶ事が出来る値位置が連なっています。

そして、今の値位置がブレイクされた時の最大の目標値と考えているのは0.66140です。
2008年10月の安値は0.60060です。この二つを踏まえた上で今の値位置があります。
ですので、安いからといって買って安心というのは少し安易すぎると思います。
とはいえ、現在の値位置が一つのポイントである事には違いはないでしょう。

原油、そしてオージー。
その関連と反転のタイミングをどう考えるか。
どちらも見ておいて、その他ドルストレートやドルの動き、世界情勢や
株価指数などもチェックしておかないと恐らく分からないでしょう。

おまけとして簡単にオージー円を書いてみます。

オージー円

オージー円週足
オージー円週足
オージー円はこの状態ですので、90.897円と90.286円が抵抗となる値位置です。
それより上であれば、赤い枠で囲った持ち合いエリアに留まる事を意味しています。
ですが、止める事が出来なければ2013年8月の安値86.407円割れを考える必要がある
かと思われます。
その下のポイントは86.138円が重要で、目標の最大値は81.088円という事になります。
80.178円を割れるかどうかがその場合重要なファクターになるでしょう。

つまり、90円台維持、前回安値付近の押し目、5割戻し手前がポイントになるでしょう。

それ以外の市場について


ポンドについて書くスペースがなくなってしまったので
またいつか機会があればという事にさせて頂きます。
ポンドもなかなか面白い展開です。チャートだけ載せておきますので
どういう事なのかはご自身でお考え下さい。
ポンド円週足
ポンド円週足

ポンドドル週足
ポンドドル週足


『週間展望8月20日号』という40分間の動画がありまして、
そちらで今回のオージーや原油に留まらずポンドやユーロや多くの市場についてお話ししました。
勝ち方実戦編フリーパスプランのメンバーであればご視聴頂けます。メンバーサイトからどうぞ。

ラインによって何をどのように判断し、チャンスを見い出すのか。

先日の金相場がやはり目標に到達したように、値位置から値位置へそれぞれの市場で
目標値があり、達成し、また戻り、次の目標が出来、値動きが構成されています。

先日のドル円相場が結局124.587円ラインの抵抗を越えられずに下落に転じたように
幾つかのパターンがあり、ラインブレイクは成功する場合と失敗するケースがあります。

全てが正解にはなり得ませんが、少なくとも値が進んでいる意味合い
「なぜ?」買われるなぜ売られるというものは、
こうしたライン(フィボナッチやギャン、高値安値)が大きな影響力を持っています
(抵抗または支持となり、目標になる)
それについて知って頂こうというものがこの動画シリーズで、継続してお届けしています。


週間展望8月20日号
デモ動画はこちらからどうぞ。


こういう相場分析自体、もう既に客観的に相場を見られる力を身に付けておられるのであれば
必要ないのかも知れません。
ですが、感情に捉われてしまって主観でしか物事を把握できないという方は特に
現状把握のためにもご覧頂いた方が良いでしょう。
可能な限り客観的に見た月足→週足→日足→4時間足位までの分析になっています。


もちろん分かったところで、どうリスクを取ってどう攻めるのかを考えるのはご自身です。

恐怖やリスクと如何に向き合うのか。正しくリスクを取って目標で利食いが出来るのか。
つまり目標まで待てるのか、とか、損切りを自分で広げたりしていないか、など。
そんな事の方がよっぽど重要ですね。

リスクを取らなければトレードは出来ないし、竦(すく)んでいては手も足も出ませんし。
※足は怒りでパソコンをけ飛ばした時の足ですけどね(笑)。
かといってそれが無謀なリスクの取り方なら当然損を出すでしょうし。

追記;NYダウは17107という防衛ラインを割り込む事に成功しました。目標は現在目標は16592。
ドル円は122.941より上のエリアをキープ出来なければ122前半~121台が目標に、という事に。
ユーロドルは小持ち合いを抜け、1.13369目標。1.12285も重要なライン。後は高値超え次第。
どちらにせよ、勝負は今月中だと考えています。来月が始まると利上げが実際はどうなるのか
という話、そして少なくとも雇用統計が9月4日にある為、状況はまた変わるはず。
今月も割とイベント通り。雇用統計、FOMCが終わったので持合い抜けて下。
ライン的な状況は全て動画でお話していますのでそちらをご覧下さい。


それではまた次回の分析でお会いしましょう。
スリースタータードットジェーピーの大野がお送りしました。

提供 by3STARTER.JP

ご注意事項

※相場の上げ下げをフィボナッチとギャンを使ったライン分析で配信しますが、
必ずご自身で分析の上、自己責任で行って下さい。

2015/08/19

ちょっと難しい持ち合い相場を分析

ザ・持ち合い相場。

今晩は。大野です。
お盆休みも終わり、いよいよかというところでですが、まだ持ち合いです。
困りましたね。分析してみましたが、持ち合い過ぎてよく分からないというのが
正直な所です。すみませんね。
ではいってみましょう。

ユーロドル週足
ユーロドル週足

金日足
金日足

NYダウ週足
NYダウ週足

ドル円日足
ドル円日足

ドルインデックス日足
ドルインデックス日足
留まるよ、と以前にお話ししたところから抜けていないのです。
金は下抜けしてその戻りですが、それ以外
ドル円・ユーロドル・ドルインデックスもNYダウもです。

ポイントになるところはチャートに示しておきましたので
チェックしてみて下さい。少しでもお役に立てればと思いますが
如何せんこの状態では何とも言いかねます。

分かっている事実は幾つかあります。
ドル円・ドルインデックスは0.764抜けのトライがこれで2回目。
2回目でへばりつくと、そのまま抜けてしまう事が今までのケースでは
多いとは言えます。

NYダウの下落が5割手前ギリギリ。
ここを割れないと、押し目が成立します。

金の戻りは2通り。
その一つ目にもうすぐ到達します。

ユーロドルは持ち合いの中でもその中心の一番持ち合う
とお話ししていたところに今も位置しています。

細かい話。
ドル円の124.58ラインで止められているところの上、
124.92-71が戻り売りポイントとしてそこまでの上げが高確率と言えますが
124.58ラインを越えられずに下落もあり得ます。その場合の押し目は
123.4が一つ目。これが押し目だと126.6が目標に。
結局、売り場なんだけど2回目のトライなので止め切れるのかな、
という感じなわけです。

持ち合いを上抜けるとしたら
ドルインデックスも上抜けるだろうし、NYダウのこの押し目も成功するのだろう。
そう考えています。失敗すれば、今の持ち合い上辺から下辺122辺りも視野に。


その位しか今は言えないですね。

少なくともチャートは役立つかと思われますので
宜しければチェックしておいて下さい。

それではまた。

P.S.近々、かなり下落が続いているオージーと原油について書いてみます。

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必ずご自身で分析の上、自己責任で行って下さい。